Intel RealSense D435でランドマークを用いた顔認識をする Part1
ランドマークを用いた顔認識
今回は、Intel Realsenseを用いた顔認識です。
参考にさせていただいたサイトはこちら
これがなかなか強敵で、実際に実行できるまで時間がかかってしまいました。
実際に何に引っかかって、どう解決したのかをメモとして残しておきたいと思います。
実行環境
- Windows 10
- Visual Studio 2017
- Intel RealSense Depth Camera D435
実行したい……!
プログラムのダウンロード
まずは、参考元のサイトさんのプログラムダウンロードリンク先に行き、とりあえずプログラムソースのダウンロードを試みましたが、そもそもGitHubからダウンロードができない……。
いろいろ触った結果、どうやらもう少し上のディレクトリでないとダウンロードできないようでした。下のリンクからダウンロードし、「IntelRealsense/rs-dlib-cv」のフォルダ内にあるデータを使うことで、目的のプログラムのダウンロードを行うことができました。
ビルド環境を作る
参考元サイトさんでは、下のほうに書いてありますが、このプログラムの実行には「Intel Realsense SDK 2.0」「OpenCV 3.2.0」「Dlib 19.9」が必要となります。
まず、ここで注意すべきが、バージョンでしょう。最新のバージョンなら大丈夫だろうとたかを括って試してみると、意味のない時間を過ごしただけという結果となりました。やはりとりあえず開発環境と同じにしてみることが大事ですね。
Intel RealSense SDK 2.0のダウンロード
これについては以前の記事で紹介しています。
OpenCV 3.2.0のダウンロード
OpenCVはこちらからすべてのバージョンがダウンロードできます。
インストーラーをダウンロードし、実行します。このとき、保存先はバージョンなどがわかりやすいように管理するとよいでしょう。実行が完了すればOpenCVのダウンロードは完了です。この後、パスを通す必要がありますが、そこはまたのちほど。
Dlib 19.9のダウンロード
Dlibのダウンロードには、「cmake」が必要となります。インストールしていない環境の方は、インストールしましょう。これについてはバージョンは最新で大丈夫かと思います。
zipファイルをインストールし解凍すると、インストーラーが実行できますので実行しましょう。実行し、Acceptのクリック後、次の画面が表示されると思います。
これは、上のラジオボタンから、
- cmakeへのシステムパスを設定しない
- cmakeへのシステムパスをすべてのユーザーに対して設定する
- cmakeへのシステムパスを現在使用しているユーザーに対してのみ設定する
となっています。環境に合わせて設定を行い、インストールを進めていくとよいでしょう。よく分からなければ、二番目か三番目にしておけば大丈夫かと思います。一つ目を選んだ方は自分でパスを通しておきましょう。
Dlib 19.9のダウンロードはこちらから。
ダウンロードしたzipファイルは解凍し、自分がわかるフォルダに保存しておきます。自分はC:\dlib\dlib-19.9
に保存しました。その後、cmakeを用いて利用できるようにしていきます。
ここで参考にしたサイトがこちら。公式サイトです。Dlibの最新版はこのページの左下の水色のボタンからダウンロードできます。
このサイトを参考にし、コマンドを打ちながらDlibの設定を行っていきます。
まず、コルタナさんでVisual Studioのx64 Native Toolsコマンドを検索し起動します。その後、次のコマンドを行ごとに入力しましょう。
cd C:\dlib\dlib-19.9
mkdir build
cd build
cmake ..
cmake --build . --cinfig Release
もしも、mkdir
コマンドでエラーが出る場合はdel build
を実行すると解決するかもしれません。最後の2行は、ピリオドの入力を忘れないようにしてください。
ビルド環境
以上の手順で私が設定したビルド環境は以下の通りです。
- Intel RealSense SDK 2.0 インストール済み
C:\Program Files (x86)\Intel RealSense SDK 2.0
- OpenCV 3.2.0インストール済み
C:\OpenCV3.0\opencv-3.2.0\opencv
- Dlib 19.9インストール済み
C:\dlib\dlib-19.9
これを参考にしながら次からの設定を行ってください。
まとめ
長くなってしまったので続きは次回とします。
読んでいただきありがとうございました。